原初の海、原初の女神:ナンム(Nammu)
原初の海。天地分離以前の流動的な混沌、全ての生命と秩序の物理的な起源。
原初の塩水の女神:ティアマト(Tiamat)
アプスーの妻で神々の母。若い神々に怒り、11の怪物軍団を率いてマルドゥクと戦うが敗北。彼女の体は天地創造の素材となった。
原初の淡水の神:アプスー(Apsu)
ティアマトの夫であり、若い神々の父。神々の騒がしさに耐えかね、ティアマトの反対を押し切り彼らを滅ぼそうと企てるが、知恵の神エンキに討たれ殺された。
アプスーの悪しき顧問:ムム(Mummu)
神々を鎮圧するために送り出された際、一時的にアプスーの権威を代行しました。彼はアプスーを代表して行動しましたが、これはシステム設計者であるエンキに簡単に打ち破られています。
11獣軍団の指導者:キングー(Kingu)
ティアマトの新たな夫
ティアマトが創造した11獣軍団の指導者。ティアマトから「運命の粘土板」を授けられ、神々の王位に就く。最終的にマルドゥクに敗れ、彼の血は人類創造の材料となった。
原初の女神。アプスーとティアマトの結合から生まれた最初の子。
ラフム(Laḫmu)
ティアマトとアプスーの間に最初に生まれた、原初の怪物の一体です。毛深い男の姿で描かれ、ムムと共に神々の父祖とされることもあります。後に善神として扱われることもありました。
女神:キシャル(Kishar)
地の全体を意味。宇宙を支える地の領域という、最初の構造的土台。
男神:アンシャル(Anshar)
地母神:キ(Ki)
天を意味する神。アンシャルから生まれ、天上の絶対的な権威と階層構造の頂点を確立。
天の神:アン (An)orアヌ宇宙の創造主の一人、神々の父
清らかな女神:ニンリル(Ninlil)
エンリルの妻、穀物や豊穣、そして大地の恵みを司り、人々に豊かな実りをもたらす、慈愛に満ちた女神
父:ニップルの穀倉の神:ハイア (Hai) 母:女神ニンバルシェグヌ(Ninbarshegunu)
神々の王、大気の神:エンリル (Enlil)
大気と大地の支配者最高権力を持つ、アヌンナキのリーダー的存在
アンとキの子。地上の領域を司るシステム執行責任者。嵐と運命を決定する権威を持つ。
嵐と慈雨の神:イシュクル(Ishkur)/アダド(Adad)天候を司る
「気象調整機能」。嵐と慈雨を司り、農耕という文明の基盤を直接的に制御する機能。また、エンリルの破壊的な権威を代行し、警告と裁きを執行する。
戦いと狩猟の神:ニヌルタ(Ninurta)エンリルの息子武勇に優れる
戦闘と農耕を司る神。秩序の確立と維持のために物理的な力を行使する「防衛/軍事」機能の執行者。
大いなる貴婦人: ニンガル(Ningal)
「大いなる貴婦人」を意味する月神ナンナ/シンの配偶神。神殿を統括し、次世代の太陽神やイシュタルを生み出す継承構造の要。
月と豊穣の神:ナンナ(Nanna)シン (Sin)
月を司る神。時の流れと暦法という、システムの時間的枠組みの規定。
死後の世界の女王:エレシュキガル(Ereshkigal)「死」の絶対的な支配者:
冥界の女王。生と死の境界を管理する「システムのリサイクル/隔離」機能の執行者。
太陽と正義の神:シャマシュ(Shamash)orウツエレシュキガルと双子
太陽を司る神。正義と真実という、文明の倫理的監査機能を体現する。
愛と豊穣の女神:イナンナ (Inanna) / イシュタル (Ishtar)戦いと豊穣愛と美の女神
戦闘、愛、豊穣といった、地上の動的なエネルギーを司る神。王権の獲得と維持に深く関与。
イナンナの夫:ドゥムジ/タンムズ(Dumuzi/Tammuz)
豊穣(特に羊飼いと植物)を司る神であり、その役割は「季節の循環」と「生命力の一時的な消滅と再生」を体現
死後の世界の雄牛:グガランナ(Gugalanna)
冥界の女王エレシュキガルの配偶者。死後の世界の強大な物理的な力を象徴し、死後の世界の境界と絶対的な権威を裏打ちする存在。
戦争と破壊、死後の世界の神:ネルガル(Nergal)
死後の世界と戦争、疫病を司る神。秩序を破壊し、システムの境界(生と死)を管理する「リセット」機能の執行者。
火星と冥王星、二つの異なる概念を司る、最高の多面性を持つ神
死後の世界の第1の門番:ヌンガル(Nungal)
監獄と正義を司る女神。システムの倫理的逸脱者を隔離・裁定する「監査/懲罰」機能の執行者。
死後の世界の第2の門番:ニンアズ(Ninazu)
治癒と死後の世界の両方に通じる神。システムの修復や、生と死のサイクルを管理する「修復/境界管理」機能の執行者。
死後の世界の第3の門番:エンビルル(Enbilulu)
水路と灌漑を司る神。文明の物理的な基盤となる水の分配を管理する**「インフラ/資源管理」機能**の執行者。
大地の母神:ニンフルサグ(Ninḫursaĝ)
エンキの最高のパートナー大地の女神創造と生命の女神生命の創造に関わる神々の母
生命の創造と管理機能「母神」として、神々や人類の誕生を司る最高責任者です。特にエンキと協力し、「生命のプロトタイプ」や人類を作り出しました。
知恵の神:エンキ (Enki) / エア (Ea)知恵と慈悲、水の神人類の創造者救世主
アンとキの子。知識と地下の淡水(アプスー)を司るシステム設計者。最高教義『メ』の管理者。
死後の世界と知恵の神:ニンギシュジッダ(Ningishzida)エンキがニンフルサグから受けた病を回復する役目で生まれた
死後の世界の知識と生命の治癒サイクルを司る、エンキの息子。システムの代行執行と回復技術を管理する機能。
魔法の知識を司る神:アサールヒ(Asarluhi)
エンキの息子。呪術という名の古代の修正技術を司る。文明システムのエラー復元と秩序修復を担う機能。
織物と機織りの女神:ウットゥ(Uttu)太陽神のウツとは別人
物と衣服の生産を司る女神。文明社会における文化的被膜と社会的な秩序の基本的な枠組みを確立する機能。
バビロニアの最高神:マルドゥク (Marduk) 混沌を打ち破り、世界を創造し、新時代の支配者創造の神、秩序の神
ティアマトという旧秩序を打倒し、旧神々の権能(メ)を全て統合。バビロンを新たな中心とする普遍的な至上教義を確立し、システムの全体を管理・再定義する。
治癒、ディルムンの統治者:エンシャグ (Enshag)
エンキの歯 (頭部、知恵)を治した
「知識と統治の初期執行」。思考機能の修復と、ディルムン統治というシステムの一部管理権の付与。
肋骨の女神:ニンティ(Ninti)生命と治癒を司る神
エンキの肋骨 (Ti = Life)を治した
「生命力の核となる構造の修復」。システムの核である生命そのものの機能再生と、基本構造の安定化。
農耕の神:ニントゥルラ(Nintulla)
エンキの口 (伝達、発言)を治した
「権威ある伝達機能の修復」。エンキの発言権威とシステムの教義を正確に伝達する機能の回復。
エンシャグの妻: アジスム (Azimua)
エンキの腕 (行動、実行)を治した
「システムの実行機能の回復」。エンキの計画や知識を物理的に行動に移す操作機能の修復。
水辺の神を司る女神:ナンシェ(Nanshe)夢の解釈社会正義
エンキの肝臓を治した
ビールと醸造の女神:ニンカシ(Ninkasi)
エンキの喉 (伝達、社会緩和)「を治した
社会的な秩序の緩和機能」。ビール(酒宴)を通じて社会の緊張を和らげ、システム全体の潤滑を図る機能。
建築と職人を司る神:ニンムグ(Ninmug)
エンキの手 (創造、職人)を治した
「創造力と技術操作の修復」。新たな文明要素を創造し、システムを操作する技術的な能力の回復。
植物、生命を司る女神:ティムン (Tumun)
エンキの脇腹 (実働、生命力)を治した
「実働力と豊穣サイクルの接続」。植物や生命というシステムの土台を支える生命力の連鎖を回復し、実働体制を確立。
最高意思決定機能:地上の秩序と運命を決定する「統治評議会(ルーリング・カウンシル)」の役割を担います。エンリルやエンキなど、最高権力を持つ神々が含まれます。
システムの権威確立:文明の根幹となる教義や法の制定、およびそれを地上に執行する絶対的な権威を確立する機能の源です。
神々に仕えた下級神
システムの物理的実行機能:アヌンナキが決定した政策(神殿建設、水路掘削、インフラ整備)を物理的に実行する「労働・実行部隊」の役割を担います。
中級管理機能:神々の社会の最前線で肉体的な労働に従事し、最高権威の指示を現場レベルで実現する中間管理職的な機能です。